ズワイガニの漁獲量の推移
ズワイガニは、国内では知らない人はいないと言っても過言ではない食材のひとつですが、いつ頃から漁がされてきたかご存知ですか?実は、1500年代、安土桃山時代からズワイガニの漁がされてきたと言われています。以降、日本人に愛される食材として現在でも漁が行なわれています。農林水産省の統計によると1960年代から右肩上がりの状態で漁獲量が推移し、そのピークは1968年。
1968年と言えば、「キャブスター」「ローレル」「マークU」といった自動車の販売が始まったり、現在でも人気の「週刊少年ジャンプ」が創刊されたり、その他にも明治製菓「カール」、タカラ「人生ゲーム」が売り出されるなど、まさに日本が高度成長期にあった頃です。
しかし、その後の漁獲量は右肩下がりに推移していきます。特に1977年の200海里漁業協定が定められた頃から激減、さらに80年代になっても減少の推移を辿り、現在では漁獲量の倍以上の量を輸入している状態です。
ちなみに、ズワイガニに限った漁獲量のランキング(13道府県)では、兵庫が約30%と日本一の漁獲を誇ります。そして、2位鳥取26%、3位石川12%、4位福井11%、新潟、北海道と続きます。
海産物といえば北海道のイメージが強い方も多く、上記の漁獲量ランキングが意外に感じるかもしれませんね。しかし、その他のカニの種類を加えると(39都道府県)、1位北海道20%、2位島根17%、3位兵庫14%というランキングになり、全体ではやはり北海道がトップであることが見て取れます。