食べた蟹の殻を保存する方法とは?
蟹を食べたら殻が残りますが、この殻を剥製などにして保存したいと思う方もおられるでしょう。ここではそんな方のために、蟹の殻を剥製として保存する方法についてご紹介します。
|茹でて洗浄する
蟹の殻を剥製として保存する手順は、まず食べるときと同じように蟹を茹でます。茹でる時間は20分程度ですが、これは食べる場合の茹で方をそのまま実行してください。茹で上がったら、身を取り除く必要があるので中身を食べます。
この時に注意したいのは殻に身を残さないことですが、もし残してしまうとカビや腐敗の原因になってしまいます。道具や指を使って全部身を取り出し、最後は水を使って洗浄しましょう。こうすることで腐敗を防ぎ、悪臭の原因を断つことができます。茹でて洗浄したら次は乾燥ですが、ここで完全に腐敗の元を断ちます。
乾燥は風通しのいい日陰で行い、決して直射日光に当てないようにしてください。また中途半端に行うのではなく、完全に乾燥させることが大切です。
|組み立て作業
茹でて、洗浄し、乾燥も終わったら、最後に殻の組み立て作業を行います。この時点ではきっと歪な形になり、蟹が生きていた頃の形を失っていると思われますので、それを組み立て作業によって元通りに復元していきます。この組み立ては人によってセンスが違うので、特に決められた方法はありませんが、蟹の殻は乾燥すると脆くなるので、扱い方には注意しなければなりません。
組み立てでは接着剤を使うのがベターですが、安くてなめらかさが得られる、利便性のいい速乾性の木工用ボンドもおすすめです。組み立て作業というよりは、修繕作業に近いものがあるので、壊れやすい殻の性質を意識しながら、慎重に丁寧に作業を行ってください。
|カニを剥製保存する場合の注意点
カニを剥製保存するときに気を付けてほしいことがあります。それは、カニは甲殻類ですが、体のいたるところに関節があるということです。保存作業を行うとき殻を破らないように注意する人はいますが、関節のことを忘れて、うっかり関節を切り離してしまう人もいます。これでは完成度の高い剥製を作ることはできませんので、注意しなければなりません。
カニは甲殻類ですが、人間のように節々に関節を持っています。作業する際は、どの位置にどのように関節があるかというのを調べてから行うといいでしょう。万が一、関節を切り離してしまった場合は、あせらずに接着剤などでケアしてください。