鳥取県産の蟹情報
鳥取県は平成24年度の蟹類漁獲量が、北海道に次いで2位を誇る蟹大国です。ズワイガニ及び紅ズワイガニだけの数値を見れば、北海道を遥かに凌ぐ9,168トンを水揚げしています。これは全都道府県の4割に及ぶ漁獲量であり、日本最大の蟹の産地とも言えるでしょう。
11月第4土曜日は松葉ガニの日
11月上旬から鳥取県産のズワイガニ漁が解禁されると言うことで、県のPR推進協議会は松葉ガニの日という特別な日を定め、各地で蟹イベントを開催しています。賀露漁港周辺では鳥取かにフェスタが同日に行われており、地域の新鮮な魚介類を格安で食べられます。無料試食コーナーなども用意されていますので、鳥取市へ遊びに行くなら11月の第4土曜日で決まりです。
鳥取県産の松葉ガニについて
冬の王者・松葉ガニは、境漁港や賀露漁港、網代漁港、田後漁港で水揚げされています。松葉ガニと言いましても、正確には3種類に分けることができます。成長したオスのズワイガニを松葉ガニと呼び、漁期は11月から3月となります。オスはメスよりも体が大きく、どっしりと詰まったプリプリの身を楽しめます。
そしてズワイガニのメスを親ガニと呼び、オスの身よりも味わいが濃厚といった特徴があります。内子や外子はメスならではの旨味部位ですので、お味噌汁にして飲めば口いっぱいに蟹の風味が広がります。親ガニの漁期は11月から12月末と短期であるため、希少性も高いです。
オスのズワイガニが脱皮した後の姿を若松葉ガニと言い、水分を多く含んでいるので鍋料理の時に使われます。漁期は1月下旬から2月下旬です。松葉ガニも捨てがたいのですが、蟹を鍋で召し上がるのなら若松葉ガニをお試しください。
お手頃価格が嬉しい紅ズワイガニ
境港市で水揚げされる紅ズワイガニの量は、全国トップに君臨しています。紅ズワイガニとは名前の通り、茹でる前から甲羅全体が赤色をしている蟹です。松葉ガニと比べて身の量がやや少ないため、がっつりと蟹を食べたい方には物足りなさが残るかもしれません。
ただし松葉ガニとは違った魅力が2点あります。身入りの問題から値段が安く、それでいて松葉ガニよりも甘味成分が強いのです。主な食べ方は鍋の具材として限られてしまいますが、流通量がありますので2s3000円からと値打ち感があります。漁期は9月から翌年5月と長いですが、最も美味しい時期は12月から1月です。ご自宅でカニ鍋パーティーを開く時には、大量の紅ズワイガニを購入してみてはいかがですか。