兵庫県産の蟹情報
播磨湾や明石海峡、大阪湾に面する兵庫県では、地域名が付けられた魚介類から兵庫でしか食べられない特産品まで、おいしさに溢れた食材が大勢揃っています。松葉ガニだけではない、兵庫の海の幸を食べ頃に合わせて入手しましょう。
兵庫県産の蟹と言えば香住を代表する香住ガニ
毎年11月に松葉ガニの漁獲が解禁される兵庫県。松葉ガニも美味しいのですが、兵庫ならではの蟹と言えば香住(かすみ)ガニとなります。香住ガニの生息地域は1000mと深層です。厳しい生活環境で暮らしているため、身は引き締まっており、甘味も強い特徴があります。兵庫県美方郡香美町では、かすみカニ場まつりや初セリまつりといった催しを漁獲シーズンには開催しており、全国から蟹好きが集まります。
松葉ガニの漁期が11月から3月と約4カ月であるのに対し、香住ガニは9月から翌年5月までと長期に渡ります。漁期が長いことで水揚げ量も多く、松葉ガニより値段が安く購入しやすいのです。
オスの香住ガニ1匹700gが4,000円前後、調理済みの冷凍加工品が専門店では500g3000円前後で販売されています。品質や鮮度によりもますが、松葉ガニは同じグラム数で倍近くかかりますので、たくさん蟹を食べたい方には嬉しい価格です。
日本一の鯛を食べなければ兵庫県は語れない
金目鯛や真鯛、石鯛と鯛は24種類あります。その中でも別格の味と賞賛されているのが明石鯛です。潮の流れが激しい明石海峡に生息する鯛だからこその食感、素材を活かして刺身で食べれば強い甘味を実感できます。高級料亭でも扱われる兵庫県を代表する明石鯛、脂の乗った身を楽しむなら秋から冬にかけてが1番です。
ただ値段は1sあたり2,500円前後と決して安くはありません。グルメ番組でよく見かける明石鯛は4sほどありますので、ご自分で調理するにも1匹1万円と高級です。
兵庫県の特産品と言えば
香住ガニや明石鯛、明石ダコの他にも、兵庫県は海苔の養殖に力を入れている地域です。東播や西播、鹿ノ瀬に漁場があり、兵庫海苔は美しい黒色に仕上がっています。地元の漁業者が全国に誇れる海苔を作れるように尽力しており、アミノ酸含有量が他を圧倒しています。兵庫海苔にはチアミンやリボフラミン、ビリドキシンといった10種類にも及ぶ栄養素が含まれていますので、肥満防止や成人病予防にも最適な食べ物です。
兵庫へ行く機会があれば、明石浦に住んでいる伝助アナゴ、瀬戸内海沿岸で水揚げされるイカナゴ、浜坂産のホタルイカ・浜ほたるも味わいたいところです。伝助アナゴは冬、イカナゴは春前、浜ほたるは春が旬の季節となります。季節がバラバラですので、1回で全てを味わうことは難しいのですが、魚介類好きなら1度は高鮮度なその味を楽しみたいところです。