カニに含まれる主な栄養素
煮ても焼いても、生のままでも美味しく頂けるカニ。カニにはどのような栄養素が含まれているのでしょうか。こちらでは、カニに含まれる主な栄養素について挙げています。
■ビタミンB12
健康な血を作るのに欠かせない栄養素のひとつです。赤血球の製造にかかわっており、これが不足すると貧血を招く原因となってしまいます。また、細胞の再生やホルモンの分泌にも係わっていますので、神経系を正常に保ったり、規則正しい睡眠に導いたりする効果があるとされる栄養素でもあります。
■ビタミンE
アンチエイジングが気になる女性を中心に人々の関心を集める成分のひとつです。その理由はビタミンEが持つとされる抗酸化作用にあります。別名「若返りのビタミン」とも言われているのですよ。その抗酸化作用により、老化が要因のひとつとされる、症状や疾患の発症リスクを抑えるとされています。例えば、生活習慣病もそのひとつです。
■銅
ビタミンB12同様に、健康な血を作るのに関わっているものです。皆さんもご存知のように、血液の流れが滞るとさまざまな疾患に繋がります。また、血液が滞るということは、全身に酸素や栄養が充分に行き渡らないことになりますから、全身の正常な働きをサポートする為にも欠かせないものの一つだと言えます。
■亜鉛
現代人に不足しがちだといわれる代表的な存在です。細胞の生まれ変わりを促したり男性ホルモンの生成に係わっていたりする事で知られています。その為、亜鉛が不足すると、新陳代謝の滞りによって起こる味覚障害や、男性機能の障害などの要因となるとされています。
カニに潜む寄生虫
自然界の生物には寄生虫がつきものです。もちろん、人間が口にしている生物にも寄生虫がついていることがあります。蟹もそのひとつ。蟹に寄生するものとしてはカニビルという寄生虫がいます。カニビルは最もポピュラーとも言える蟹の寄生虫です。皆さんは、蟹の甲羅に丸状の黒い物が付いているのを見かけたことはありませんか?実は、あれは、カニビルの卵なのです。
この卵についてはみなさんもきっと見覚えがあるのではないでしょうか。ネット上にある蟹の写真でも良く見かけますし、販売店によってはこれが付いたままで販売していることもあります。ヒルという名前のとおり、これは魚の体に吸い付いて体液を吸う生き物です。ただ、蟹の硬い甲羅では体液を吸う事が出来ず、ほとんど産卵場所として利用しているだけなのでご安心下さい。蟹自体には寄生というほどの影響を与えてはいないのです。
また、虫やヒルと聞くと嫌悪感を抱くかもしれませんが、カニビルやフジツボなどの付着物がある蟹を選ぶと、身が太くて味が良いものに出会いやすいとも言われているのですよ。この他にも、蟹に寄生する生き物には、フクロムシやヤドリムシと呼ばれるものがいます。また、淡水に住む蟹などの肺に寄生する肺吸虫症も有名です。
生体がまだハッキリと分かっていないものもありますが、カニに寄生する虫は、しっかり火を通せば壊滅するとされていますから、怖くて食べられないという方は、販売店で購入した物を一旦ボイルしてから召し上がるようにされると良いでしょう。